密着取材:JK課「おされ会」後編

JK課のおされ会当日について密着しました!

JK課「おされ会」前編では、10月19日の「おされ会」開催にむけての打ち合わせの様子をお届けしました。後編では実際のおされ会の様子について取り上げていきます。

<JK課についてはこちら>https://tsukuru-sabae.com/project/town/project02/

【当日のスケジュール】

⚫︎8:30-9:30 ピカピカプラン20(会場:西山公園)

⚫︎10:30-12:00 おされ会(会場:サバエ・シティーホテル2階)

【第一部】ピカピカプラン

第一部で開催されたのはピカピカプラン。ピカピカプランとはJK課とともに行うゴミ拾いのこと。

この活動はJK課以外にも、日本財団「海と日本プロジェクト」推進パートナーに就任した、福井県内で海洋ごみ問題への取り組みを行っている一般社団法人福丼県プロジェクトも協力者として参加しています。

協力プロジェクトとして行われてきた一例には、日本財団が推進する海洋ごみ対策プロジェクト「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環で行った、ビーチクリーンで回収したペットボトルごみを、オリジナルのサングラスとして有限会社内田プラスチック(鯖江市)、株式会社ハピネス・アンド・ディと共同で制作したことなどもあり、一般社団法人福丼県プロジェクトの皆さんもJK課の支え手としては欠かせない存在です。

引用:http://fukudon.jp/news/info/1785/(福丼県ホームページ)

そんな関係者の方々とともに、今回のピカピカプランは開催時期にあわせてハロウィンの仮装をして行われました。

集合場所は西山公園。小雨が降っている中、仮装をした人々がぞろぞろと集まってきました。開始時刻を迎え、市長や関係者の方々のご挨拶の後に、ゴミ拾いの説明が全体に向けてアナウンスされます。

そして「いってらっしゃい」の掛け声でピカピカプランがスタート。

今回は3チームに分かれ、各チームごとにそれぞれ自由にゴミを拾いにいきます。

仮装しながらゴミを拾っている姿が見たことのない組み合わせということもあり、街ゆく人がなんのイベントなのか目を向けていたのが印象的でした。

そんな中私たち取材班もゴミを拾いながら、参加していた方々に簡単なインタビューをさせていただきました。

⚫︎同級生であるJK課から勧誘を受けて参加された高専生

JK課のどひちゃんから勧誘されて参加した高専生の方。同級生の行う活動を応援してのこと。

⚫︎JK課の活動を応援するために参加された福丼県プロジェクトの方

もともとは食をアピールするために始まった福丼県プロジェクトでしたが、今はそれに加えて若者の活動を応援する活動にも励んでいるそう。JK課と取り組む活動として過去には、ゴミ拾い以外にも共同でおせんべいを開発するなども。現在に引き続きJK課の活動を支えています。

⚫︎親子で参加された一般参加の会社員の方

小学3年生と年少になったお子さんを連れて参加された会社員の方。家族でゴミ拾いの良さを肌身で感じることできたことをきっかけに2回目の参加に至ったそうです。

⚫︎Instagramでたまたま投稿を拝見して一般参加された方

JK課の存在は知りながらも、活動に参加するのは初めての一般参加者の方。Instagramの告知に目が留まり参加されたとのこと。

同級生というつながりで参加した人、「ゴミ拾い」をしたい人、JK課の活動を応援したい人、仮装をしたい人など、さまざまな層の人々がさまざまな理由で参加しているのがとてもいい活動ですね。

JK課の考えるアイデアのアクセントによって従来のゴミ拾いとは一味違っているピカピカプラン。今後も引き続き注目していきたいと思います。

<インタビューを受けてくださった一般参加の会社員の方>

<JK課のスーちゃんとまほちゃん>

<全体の記念写真の様子>

【第二部】ハロウィンおされ会

続いて第二部はハロウィンおされ会。おされ会とは、『お』=『お菓子』、『さ』=『サードプレイス』、『れ』=『令和の新スタイル』をさしているそうです。(当のJKたちは『推し』や『おしゃれ』などと、決まった理由を特には決めていないとのこと。)

サバエ・シティーホテルに到着し、会場である2階へ上がると、入口には早速ハロウィンの装飾がお出迎え。

受付を終えるとたくさんのハロウィンカラーのバルーンであしらわれた豪華なフォトスポットが登場。

会場に入ってもさすがJK課と言わんばかりのセンスの光る装飾が、ステージ上やテーブルなどあちらこちらと展開されています。さらに案内を受けるとドリンクもフリーでホテル側から配布されたり、「黒猫グループ」や「ガイコツグループ」など決まっている場所へ着席させられるなど、会場は本格的なハロウィンパーティーのような様子でした。

<開始直前のJK課の皆さんの様子>

<魔法使いの仮装をした佐々木市長からのご挨拶>

そんなおされ会の今回のプログラムは、前半に簡単な講演が3本、後半にJK課考案の謎解きとミイラゲームの2本立てで構成。

進行を務めるのはOG課中本さん。

まず一番初めは、JK課くまちゃんによる、JK課についての講演からスタート。

スクリーンにあわせて、鯖江市役所JK課プロジェクトの紹介や、過去から現在に至るまでの活動の記録が読み上げられていきます。

JK課の紹介では、女子高生が主役となったまちづくり推進プロジェクトであるということ、今年で結成10周年目を迎えたこと、特徴である「ゆるい雰囲気のおしゃべり」から活動につながるヒントが生まれていることなど、JK課について知らない人たちでもわかるように説明されていました。

活動の記録では、今回の「ピカピカプラン」「おされ会」の他に、「鯖江のおみやげ10選」「さばえ夏休みのフェス」などこれまでの多岐にわたる活動を振り返りました。

JK課くまちゃんの司会は、JKという若さにも関わらず、抑揚のついたとても聞きやすく、堂々とした進行で圧巻でした。そんな姿とは一変し、読み上げが難しい漢字の続く受賞歴の部分はカタコトな音読で会場を和ませているなど微笑ましい場面も見られました。

最後には「大人と一緒に取り組める機会や、自分たちだけでは発信できないこともJK課だからこそできるところが強み」という想いを告げて、JK課の講演は終了。

担当職員の方ではなく、JK課本人からの講演だったからこその説得力のある講演でした。

続けて、NPO法人わかもののまち 代表理事の土肥さんによる「若者の社会参画について」の講演がスタート。

主に「こども基本法について」をベースとして話が展開されていきます。

実際にドイツに行って、現地の小学生にヒアリングした経験や、これまでの活動をもとに「変わるのは若者ではなく、大人であり、社会の環境だ」、「JK課のような取り組みが日本全国に広がっていくといい」というメッセージを残して講演は終了。参加者はもちろん、JK課の皆さんも当事者として響くような内容でした。

今後も若者が社会で活躍していきやすい場所づくりに励んでいく土肥さんたちの活動を応援していきたいと思います。

最後の講演は、こども家庭庁の中原さんによる「こども・若者参画及び意見反映に係る取り組みについて」。

こども家庭庁とは、「こどもがまんなかの社会を実現するためにこどもの視点に立って意見を聴き、こどもにとっていちばんの利益を考え、こどもと家庭の、福祉や健康の向上を支援し、こどもの権利を守るためのこども政策に強力なリーダーシップ」をもって取り組まれている日本の行政機関のひとつです。

引用:https://www.cfa.go.jp/(こども家庭庁ホームページ)

こちらでも「こども基本法」とあわせて「こども大綱」についてや、「こども・若者の意見反映の仕組みづくり」についてお話しされた後、JK課の活動のように、社会全体でこどもや若者が意見をしやすい環境づくりを一体となって目指していこうといった内容で講演は締めくくられました。

若者たちが一歩踏み出して社会に意見をするための勇気や希望を持てるような、JK課のイベントに相応しい講演でした。

ここからは待ちに待ったJK課考案、ハロウィンおされ会メインの謎解きとミイラゲームです。前編で密着した打ち合わせの内容はどのように反映されているのでしょうか。

初対面同士でも白熱!JK課によるオリジナル考案ゲーム

進行はOG課の中本さんからJK課の皆さんへ。

はじめは謎解きからスタート。各チームに分かれて、21問の問題をJK課の皆さんにヒントをもらいながら解いていきます。

打ち合わせで生まれていた問題が続々と登場。一般的な謎解きはもちろん、JK課や鯖江市にまつわるクイズも登場し、楽しみながら知識も得られるような内容になっていました。

各テーブルにまわって交流しながらヒントを伝えるJK課の皆さん

参加していた一人ひとりが謎解きを通して自然に打ち解けた後に続けてミイラゲームがスタート。

大人もこどもも関係なしに、一人ひとりが笑顔でゲームを楽しんでいる様子が感じられるようなとても素敵な光景でした。

これにておされ会は無事閉幕。最後は参加者全員でJK課ポーズをして撮影しました。JK課の皆さん、お疲れ様でした。

引き継がれていくJK課の想い

OG課 中本さん

進行を務めた中本さんにもインタビューをさせていただきました。

中本さんも当時JK課に入ったきっかけは先輩から勧誘を受けて。市役所職員の方々や大人たちと取り組んだ活動や経験は、今でも活きているとのこと。卒業してもOG課としてJK課の活動をこれからも支援し続けていきたいと語っていました。

今回のおされ会には、中本さんの他に3名のOG課の方が参加。かつての活動を大人になっても支え続けるOG課が存在するのも、JK課の魅力の一つですね。

所属する学校や学年を問わずに「JK課」という一つのプロジェクトに集まって活躍されている女子高生の皆さん。これからも皆さんがゆるく楽しみながら、街づくりに励んでいけるよう、私たちも支え手としてサポートしていきたいと思います。

JK課でともに活動する仲間を募集中!

現在も引き続き、JK課でともに活動する仲間を募集しています。詳しくは下記お問合せ先までご連絡をお待ちしています。

【対 象】まちづくりに興味のある女子高校生 /活動を支えてくれる大人たち

【問合先】鯖江市役所 市民生活部 市民主役推進課 鯖江市西山町13番1号 TEL:0778-53-2214