イッココマッココスココノコーン!🏹
「ことづくり」をテーマに、つくるを祝う祭典「さばえまつり」を密着取材していきます!
今回の密着のお相手は鯖江に去年新しく生まれたお祭り、さばえまつり。
二回目の開催へと向けて準備を始めたさばえまつり実行委員会の皆さんや、さばえまつりに参加している人たちの様子を前編・中編・後編にてお伝えしていきます!
<さばえまつりについてはこちら>
【Instagram】@sabaematsuri
【note】https://note.com/sabaematsuri
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そもそも「さばえまつり」って?
「さばえまつり」とは一体なにか。
さばえまつりは、福井県鯖江市で「つくる」をテーマに開催されるお祭りです。多様な人々が集い、関わり合いながら、誰もが胸に秘める「やってみたい!」を形にする、文字通り「つくる」を祝う祭典です。2024年に初開催され、今年も開催が決定しています。
さばえまつりは、ただのお祭りではありません。
「お祭り」というものを媒介にし、いろいろな人が出会い関わりながら、予想外の何かが生まれることを後押しすることを大事にしているお祭りになります。
また、去年のさばえまつりでは、当日の企画が62企画。来場者数は4,200人。準備や当日の運営に関わった人たちが584名と、雨天の関係で1日開催だったものの、驚くべき数の人たちがこの「さばえまつり」を支えてくれていました。
< 第一回 さばえまつり 当日の様子 >





今年で2回目となる「さばえまつり」。
今年のさばえまつりでは、去年の取り組み方とは少し異なり、会場となる西山公園に「イッココ村」「マッココ町」「スココン港」の3つのまちが登場するらしいのですが…
その真相を確かめるべく、3つのまちの作り手を募集する「まちの作り手説明会」に潜入してきました!
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「まちの作り手説明会」に密着
まちの作り手説明会スケジュール
- さばえまつりについて
- 今年のさばえまつりはどんな内容?
- 3つのまちの紹介
- 質問コーナー などなど
「まちの作り手説明会」ということもあり、会場の様子を見てみると、さばえまつりの参加を考えている人たち・興味のある人たちが、世代・性別・職種関係なく集まっていました。


まつりで、まちをつくる
今年のさばえまつりも去年と同様、パフォーマンス、飲食、ワークショップなど多彩なコンテンツを実施予定ですが、今年は新しく「村・町・港」の3つのまちが登場します。
「理想的な鯖江の未来とは?」を問いに掲げ、鯖江における3つの可能な未来をアーティストと市民でつくり上げるという、新たな挑戦です。
説明を聞いている中で、実行委員会の方たちが、アーティストと市民の皆さんが一緒にさばえまつりをつくっていくことを「まちづくり」、「一緒にまちをつくる」と表現しているのがとても印象的でした。


村・町・港、どんなまち?
「村・町・港」の3つのまち、一体どんなまちなのか。
それぞれのまちの特徴をまとめてみました!

①土着の信仰が息づく“イッココ村”
土着的な暮らし、歴史、文化を大切にする村。
土や農に根ざした食に出会える場であるほか、伝統や歴史を解釈した食や演劇が展開されます。

②多彩な表現が溢れる“マッココ町”
新たな視点で工夫・編集された形や出来事に出会える町。
廃材に目を向け、可能性を探るチームが鯖江を巡り、モニュメントを生み出します。

③交易と交流で賑わう“スココン港”
未知の人やモノが行き交う、賑やかな市場。
多様な人々が交わり、関係を探りながら大きなアート作品を生み出します。

どんなまちが出来るのかまだまだ予測がつかないですが、アーティストの方たちと市民の皆さんで考えた「鯖江の未来」がどんなものになっていくのか。
それぞれの3つまちの風景を見られることが今から楽しみです。
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さばえまつり、気になるアレコレ
さばえまつりにまつわるいろいろなことを聞いて、全貌が分かった気がする!と思いつつも、まだまだ気になることや質問したいことは盛り沢山。
会場内から出てきていた気になる質問をいくつかピックアップし、お見せします!👀

Q1. 鯖江市外住みだけど入村できますか?
A.できます!主な活動場所は鯖江市内になる予定ですが、そこに来ていただければ全く問題ありません。鯖江じゃないからこそ見える視点や意見も大事になってくると思うので、県外の方もどしどし応募いただけたらと思います。
Q2. 高校生にできることはありますか?
めちゃくちゃあります!なんでもできます! 去年も高校1〜2年生の学生がリーダーとなり、みんなをまとめながら一つのブースを作りました。基本は皆さんのやりたい気持ちを大事にしてもらいたいです。
Q3. 去年のさばえまつりと今年のさばえまつりの違う点を改めて教えて欲しいです。
去年は0から1を作り上げる段階で、実行委員会もどうなるんだろう?と思いながら最終的に祭りができました。 “つくるを祝う祭典”という言葉ができたのも去年で、一から作り上げるということを主軸にしていた祭りだったなと思います。今年は、それをパワーアップさせようということで、未来の仮想都市をイメージした3つのまちをつくるというテーマも掲げました。 昨年は定期的な“寄り合い”を通じて企画が育っていきましたが、今年はあえてその形式を取らず、それぞれのエリアごとに明確な特色や役割を持たせながら、より計画的につくるプロセスに関わってもらう形にしています。
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3つのまち 団長・副団長インタビュー🎤
「まちの作り手説明会」終了後、さばえまつり実行委員会の皆さんにインタビューをさせていただきました。さばえまつり1年目をやってみて思ったことや今年の抱負など、気になることを根掘り葉掘りお聞きしました!

鯖江市地域おこし協力隊 中川晴香さん / イッココ村 副団長( 写真左)
廃材商人・むらかみ道具店 村上なつかさん / マッココ町 団長(写真中央)
鯖江市地域おこし協力隊 岩本和也(がらぱごす)さん / スココン港 団長(写真右)
ー鯖江に移住したきっかけを皆さんの自己紹介と共に教えてください。
村上 : マッココ町 団長の村上なつかです。大きな移住のきっかけはRENEW1です。素敵な職人さんたちと交流する中で、「私にできることはなんだろう」と考え続けた結果、3年間関わりました。 また、環境問題に以前から興味があったので、現在はRENEWを離れて、自分で廃材を流通させるというプロジェクトを鯖江でやらせてもらっています。

村上 : こんな思いにさせていただいているのも、私のようなよそ者(移住者)も「いいね!なつかちゃん!」って言って快く受け入れてくれる地場の環境がすごく揃っているというのが大きいと思っています。今まで鯖江以外のいろいろな地域に行くことも多かったんですけど、私たちのような移住者を信じてくれるというのはなかなかなくて。しっかり内側に入ってやりたいことやりなよって背中を押してくれる環境があったからこそ、私は今鯖江にいるんだなと思っています。
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岩本 : 移住のきっかけは、なつかさんに一言「さばえまつり、来る?」と言われたことですかね。そのとき丁度大学卒業年度で、保育士になるか、旅人を続けるかとか色々悩んでいたタイミングだったんですけど、とりあえず面白そうだから行く!って言いました。

岩本 : さばえまつりに参加したことが移住のきっかけというよりかは、さばえまつりでいろいろな人たちに揉まれる中で、人とのつながりができたことが大きいかな。それこそ保育士資格を持っていて子どもに関わることができるので、子ども関係のことをやってみる?と声かけてもらったり、こういうことできるよね、応援するよと言ってもらった結果、地域おこし協力隊という形で今も鯖江に残っているので、それが全てかなと思います。
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中川 : 私は、実はお祭りをやるときにこの「つくる、さばえ」の話を聞いていたんです。当時会社員だった私は、丁度「これでよかったんだっけな」とか「みんなでつくったのっていつだろう」とか消費側でいることに対して疑問を抱いていたタイミングで。だからこそ「つくる」というキーワードが私の中でものすごく反応したのを覚えています。

中川 : あと、移住を決めるきっかけのエピソードがもう一つあって。その時参加していた越前鯖江デザイン経営スクール2で漆器屋さんと一緒にイベントをやることになり、チラシを置こうという話になったんですよね。私、当時は福岡に住んでいたんですけど、そこでチラシを置くとなるとめちゃくちゃフローが大変で…!けど、鯖江では「漆器屋さんとイベントやります!チラシ置かせてください!」だけで「めっちゃいいじゃん、置きなよ!」って応援してくれる人たちがいっぱいいたんです。「つくる、さばえ」は、言葉だけでなく土壌としてあるものなんだなってすごく感じて移住を決めました。その後、鯖江市で地域おこし協力隊になることが決まり、2024年5月から移住しました。
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ー1年間さばえまつりをやってみてどうでした?
村上 : さばえまつりは、「つくるを祝う祭典」なので「つくりたいことない?」というのを実行委員会内でもよく言ってたりするんですよね。私があまりに廃材廃材と言っているので、参加アーティストの武さんにも「廃材あるのいいじゃん!なっちゃん使っちゃおうよ!」の一言でプロジェクトに話がつながったり。私の持っているバッググラウンドとかスキルとか、やっていきたいことを生かしてくれる環境がとても整っているんだなって1年やってみてすごく感じました。

村上 : あと、「今年のさばえまつりどうする?」ってなったときに、当たり前のように廃材を使うことを私自身話していたんです。実行委員会側がやりたいキーワードをのせていくと、さばえまつり自体にも厚みが出てくるだろうし、それは村・町・港それぞれの作り手の方々にも言えることだなって。実行委員会だけじゃない、いろいろな人たちの「やりたい!」の厚みが重なっていくことを今からすごく楽しみにしています。
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岩本 : 去年1年間さばえまつりを通してというよりも、1ヶ月前に急遽関わり始めたという感覚が僕は強かったです。 けれど、周りから言われたのは「えっ!1年以上とか関わっているかと思ってた」っていう言葉だったんです。そう言ってもらえるくらい周りの人が良すぎて、自分自身もすごく入り込めるいい環境だったんだなと改めて思っています。

岩本 : 大学を卒業して社会人になることなく関わっていたので、どうしても社会人経験がない分そこに負い目があったんです。だけど、その負い目を気にしなくていい環境を提供してくれたのが、さばえまつりでした。プラス、町の人たちも「これやってみる?」とか「挑戦したいから手伝ってよ」って声をかけてくれて。そんなふうな関係性を築けたことができてよかったというのが、1年やってきた感想ですかね。
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中川 : 私、鯖江に住み始めてちょうど一年たったくらいなんですけど、怒涛な一年だったなと思っています。前職でもいろんな人たちと出会ってきたけれど、結局学校とか仕事とか、限られた層・コミュニティが多くて。それが鯖江にきて一気にひらけて、70代くらいのおじいちゃんとものすごく喧嘩したこともあれば、ご飯を食べに行ったりとかもしましたね。それはもう「さばえまつり」のおかげだなって…!

中川 : まつりを通して老若男女問わずいろいろな人に出会って、アートとか祭りとか垣根のないものを通してコミュニケーションをとったことによって、関係性も垣根がないものになったのかなって思います。町で暮らすとか、鯖江で暮らすとかの実感がすごく湧いた1年でした。
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ー2年目で期待されることも多いと思いますが、今年の「さばえまつり」をどんな祭りにしたいですか?
村上 : 私は廃材商人なので、廃材商人をもっともっと広げて、パワーアップさせていきたいと思っています。団長をやるって決めたのも、実はその為が何割かあったりします。また、みんなのやりたいとか起業家精神というのがもっと広がっていくと、きっとまちが良くなるんだろうなあって思っていて、「アントレプレナーシップ3」のために私はまつりをやっています。去年のさばえまつりは、どんな人でも受け入れて、どんな人とでも手を繋ぐスタイルだったけど、今年はそこから一歩進んで、より興味関心が重なる人たちと一緒に、深く取り組むような形にしていけたらと考えています。そうすることで、私自身も関わりやすくなっていくんじゃないかと思っています。

村上 : もちろん、私自身まだまだなところもたくさんあるので、マッココ町 連携アーティストのデットストック工務店さんから、いろいろ学ばせていただく大事な機会だと思っています。団長の私が参加アーティストから学ぶという姿勢をいろんな人に見せていけるチャンスでもあるので。「やりたいって言っていいんだ」とか、一歩の踏み出し方みたいなのを背中を見せながら一緒に進んでいけたらいいなと思っています。
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岩本 : 「さばえまつり、今年はどうなるの?」っていうみなさんの反応が大きいのは僕自身すごく感じています。去年以上のものを得れるかって言われたら、絶対得れますよってことは謎の自信で言えますね。団長として何ができるかはまだ何も分かっていないんですけど、少しでも好奇心があるなら挑戦をしたくて、今回団長になりました。

岩本 : あと、やっぱり子どもに関わることをやっている地域おこし協力隊として、子どもの第三の居場所づくりをしているので、さばえまつりの場でも変わらずその活動を続けていきたいです。「港」っていろいろなものが交流する場所なので、大人・子ども関係なく、「やりたい!」を実現できるような場所(港)でありたいって思います。
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中川 : 私たちのまちは「鯖江の信仰を形にしたらどうなるか」みたいなことを今考えています。去年「さばえまつり」をつくるということをやってみて、何ができるかわからないのになんで584名の人たちが関わってくれたのかが結構謎だったんですよ。無条件に何かを信じられたり、それを元に信じてみんなと頑張れるってすごく価値のあることだなって思っているし、それができるまちなのかなと思っています。その点で、今回のテーマはすごく鯖江にマッチした良いテーマで、皆さんと一緒にやれることが楽しみです!

中川 : 去年はまつりをやってみよう!どうなるんだ!?みたいなざっくりとしたものをみんなと試すという部分が大きかったんですけど、今回はみんなで理想的な鯖江のまちを3つつくってみることによって、同じものを見る・つくる・経験するということを、より解像度高くやれるんじゃないかなと思っています。さばえまつり、その点では去年よりすごくパワーアップするなと思っているので、絶対面白いと思いますよ〜!!
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ーさばえまつりに関わりたいなと思っている人たちに向けて、皆さんから一言お願いします!
村上 : 見たことない景色をつくろう!
岩本 : ワクワクに正直に!
中川 : できるかどうかは一旦悩まなくていいので!あなたに絶対できることがありますので、ぜひ応募してください!一緒にできることを探しましょう!
さばえまつり実行委員会の皆さん、ご協力いただきありがとうございました!


自分の「やりたい」をやってみる
前編では、「まちの作り手説明会」に参加することで、今年のさばえまつりがどんな事をやっていくのか・考えているのかをより深く知ることができました。
また、3名のまちの団長・副団長のインタビューを通して感じたのが、「自分のやりたいこと」や「思ったこと・感じたこと」をこの「さばえまつり」という場で生かしている、ということです。
誰もが胸に秘めている「やってみたい!」を形にできるお祭り、それが「さばえまつり」です。
みんなの「やってみたい!」が集まり、多くの人でつくり上げ、新しいイノベーションが起きる。
このお祭りがこれからどんな動きをしていくのか、目が離せません!
開催までの間、まだまだ「さばえまつり」に密着していきます。中編もお楽しみに!
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2025年9月27日(土)・28日(日)「さばえまつり」開催!

つくるを祝う祭典が今年も開催!
昨年初開催をしたゼロからつくる祭りは、今年どんな景色になるのでしょうか。
詳細情報は順次発表していきますのでお楽しみに!
合言葉はイッココマッココスココンノコーン🏹
日程|2025年9月27日(土)・28日(日)
会場|福井県鯖江市 西山公園
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さばえまつりで「ともにつくる」仲間を募集中!
さばえまつりでは、会場を彩る【装飾スタッフ】と、当日の運営をサポートしてくれる【ボランティアスタッフ】を随時募集中です!
少しでも興味のある方は、まずは公式Instagramをご覧ください。募集に関する情報や、まつりの準備の様子を随時発信しています。
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