ワークショップ:鯖江高校「つくる、さばえを周知させるための方法を考えよう!」

鯖江高校の皆さんといっしょに「つくる、さばえ」を周知させるための方法を考えました!

「つくる、さばえ」は、今年の2月で発足して1年を迎えます。

鯖江市民一人ひとりが鯖江市のこれまでの「つくる文化」に誇りを持ち、新たなアクションを起こしていく未来をつくっていくという想いから発足されましたが、市内・市外への「つくる、さばえ」の認知度はまだまだ。

そこで、鯖江高校の普通科の学生6名と一緒に「つくる、さばえ」を学生に周知するにはどうするかを考えるワークショップを行いました。

<鯖江高校についてはこちら>https://www.sabae-h.ed.jp/

「ふるさとさばえ」で探究心を育んでいる学生たち

鯖江市では、これまで培ってきた学びの種を活かし、自分の興味関心について主体的に探究できる環境を整えてきました。鯖江高校では、自分で興味を持ったことを調べる探究活動を実施しており、今ではそれをきっかけに、ITやものづくり、スポーツなど、様々な分野のプロフェッショナルとして活躍しています。

そんな授業の一環として今回ワークショップでは、それぞれ鯖江の歴史や伝統工芸に興味をもっている学生6名が集結してくれました。

「つくる、さばえ」を同じ鯖江市の学生たちに周知するには。

ワークショップの内容として提示させていただいたテーマは『「つくる、さばえ」を同じ鯖江市の学生たちに周知するにはどうするか』。

はじめに、進行役として参加したわたしたち「つくる、さばえ研究課」から「つくる、さばえ」ができた経緯やこれからの目標などについて簡単に解説。

それから私たちが普段仕事で行っている周知するための「考え方」を一例として共有しました。

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◾️ 考え方 その1【似ているプロジェクトからヒントを探す】方法

他の市や県でつくる、さばえのようなプロジェクトを行っている事例を探して、そのプロジェクトはどのように拡散しているかを参考に調べる方法

◾️ 考え方 その2【ターゲットとなる”学生”の特性を考える】方法

「学生といえば〇〇が好きだよね」「学生といえば〇〇をするよね」などと、考えられる特性や傾向を分析して考える方法

◾️ 考え方 その3【”つくる、さばえ”をどのように感じ取ってもらいたいかを考える】方法

・「つくる」というアクションを起こしてほしい → 自分たちと何かをつくるワークショップを行う

・「つくる、さばえ」という言葉を覚えてもらいたい → 「つくる」という言葉にちなんだ川柳コンテストをする

など、どのように捉えてもらいたいかをもとに考える行動

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これらの考え方をもとに、2名ずつの合計3チームに分かれて考えてもらいました。

<3チームごとに分かれて話し合っている様子>

<話し合った意見を紙に書き出す様子>

<見せてくれた制作途中の「つくる、さばえ」オリジナルかるたの文章案>


チーム毎に違ったアイデア

学生の皆さんはワークショップを行う前から「つくる、さばえ」オリジナルかるたを制作し、市内の小学生にも広く「つくる、さばえ」を周知しようと考えてくれていました。

ちょうどかるたの文章案もまとまってきているところで、アイデア豊富な学生の皆さん、開始10分にもかかわらずさまざまな意見が上がってきました。

<チーム歴史好き>

・鯖江の学生として、鯖江駅を使用することが多いと思う。
・その中でも学生に知ってもらうということを考えたら登校中など、移動の時間中に何かしらアクションを起こすことでもっと色んな人に知ってもらえるのでは。


<チーム松林>

・SNSを見る時間が長い学生は多いと思うので、TikTokで踊ったり、YouTube等の動画サイトで紹介する。
・アプリ・ポスター等で周知を広める。

<チーム女子>
・SNSを長時間見ると言っても自分の興味のあるものしか見ないのでSNSは意外と効果がないのでは。
・学校で取り扱うのが一番いい。
・小・中・高でタブレットを扱うようになったので、アプリを使用する。
・学生以外の世代にも広めることが重要なので、病院や公民館に何か掲示する。

チームごとに出てくるアイデアはそれぞれ違うものの、どのアイデアも「鯖江の高校生」という、学生ならではの目線で考えられていて、説得力のあるものばかりでした。

柔軟な発想から生まれる学生の皆さんの提案

最後に、さらに10分、チームごとに考えを練った提案を黒板に書いて発表しました。

<チーム歴史好き>

・鯖江駅と鯖江高校でコラボして、登下校時の時間を利用してスタンプラリーをしてみる案。
・登校するときにどの生徒も注目するようなポスターで告知。
・スタンプラリーを完成させると鯖江の商品プレゼントなど。

<チーム松林>

・鯖江駅は単純に鯖江市民の人が使用するので、鯖江駅でイベントを開催することでみんなに知ってもらえるのではないか。
・小中学校の総合の時間におじゃまして、学生自ら「つくる、さばえ」について講義する。
・動画は記憶に残りやすいと思うので、TikTokで踊ってみた動画を投稿する。

<チーム女子>

・学校のタブレットで使えるようなアプリ(クイズやプログラミング)をつくる。
・病院とか待ち時間が長いと興味のないポスターとかでも見てしまうので、病院の待合室などにポスターを掲示する。
・つつじバスにラッピングし、認知を広める。

共に「つくっていく」仲間として

今回、鯖江高校の普通科の学生6名の皆さんに提案していただいたアイデア達は、どれもすぐに実現できそうなものばかりでした。

今回のアイデアを「つくる、さばえ研究課」として参考にさせていただき、実現する際にはぜひ、鯖江高校の皆さんと一緒に活動していきたいと思います!

また、今回ワークショップを受けてくれた皆さんは、3月に探究授業の成果発表を行うとのこと。
学生の皆さんが「ふるさとさばえ」で探究心を育むのを私達も応援していきます!